宝塚御贔屓偏愛日記

宝塚歌劇団に関して狭く深い偏愛を語るブログです。

癒し系ダニロ。

未涼さんを好きになり、退団が決まり、そして退団の前に雪組の組本が出ることになり、とどのつまりはスカステで組本のメイキング番組が放映される!と決まった時点で、ついに私は堪えきれずに家人の前に正座で両手をついていました。



折り入ってご相談があるのですが…


実は…


スカステに加入したいのです!



スカステというか、スカパーに入るところからでしたね。

アンテナ立てるところから始めましたよね。


そんなわけでスタートしたスカステのある暮らし。

当初は見事に未涼さんの出ている番組しか録画していませんでした。

今でも基本的には3人のご贔屓が出ている番組以外はほとんど録画してないです。贔屓だけでも見る時間が全然足りないので。


しかし、未涼さんも真飛さんも出ていないのに私が初めて録画したスカステ番組は何か。


それは、「メリーウィドウ」です。


truthのカバーを見て以来、心のどこかに歌がうま過ぎる赤いジャケットの北翔海莉さんのことがずっと気になっていたようで、たまたまスカステの番組表で目に止まった北翔海莉さんの主演作品を何の気なしに録画をして見てみたのです。


気がついたら3回くらい連続して見ていました。


歌が上手い、ダンスが上手い、お芝居が上手いというのは言うまでもなく。

何だかアドリブが昭和。しかも本人もけっこう全力で笑っている。

そしてカーテンコールでのお人柄がとにかく暖かい。

さらにマギーさんを始め、周囲の人からも慕われている。


「私…色んな組に出ます❤︎」

がツボって何度もリピート再生していました。


気づいたら北翔さんの笑顔にずいぶんと癒やされ、温泉につかっているような心地よさを感じ、ああ、北翔さんいい人だわー、好きだわーと思っている自分がいたのでした。


そんなわけで、未涼さんが退団した後は、無理せずのんびり北翔さんの舞台を時々観られたらいいなあ、と思うようになっていました。

2014年の6月?か7月?くらいの頃のことだったかな?





北翔海莉さんについて。

北翔海莉さんのことを初めて認識したのは、またもやZUCCA×ZUCAの中でした。

漫画の登場人物の中に、メガネをかけて髪の毛を一つしばりにした地味なOL中村さんという人が出てくるのですが、この人のご贔屓が北翔海莉さん。

中村さんは地味で大人しい人物なのですが、北翔海莉さんのことを語り出すと熱い!熱い!

初めてでディナーショーにもひとりで3回行って、あと1回あったのに行けなかったことを悔しがったり。

ディナーショーの間じゅう、誘惑に負けて購入した大きなポスターを「北翔さんを床に置くわけにはいきませんから。」と言って抱えながら拍手して全身筋肉痛になったり。

そんな中村さんのような人が好きになる北翔海莉さんとはどのような人なのだろうか?と、密かに気になっていたのです。


そこへある時Twitterで、男役さんたちが嵐のtruthをカバーした動画が流れて来たのです。わたくし、誰が参加しているとか何の予備知識もなく再生いたしました。

するとイントロの部分で未涼さんが!わっ、未涼さん出てる!と血圧と心拍数が一気に上昇する中、あっ中村さんの好きな北翔海莉さんも出てるんだ、この赤いジャケットの人がそうなのねーと心の片隅でチェックもしておりました。

ちなみに、この動画を初めて見た時点で私が顔を知っていたのは未涼さんと紅さんだけだった気がします。あっ、明日海さんの顔も覚えてたかな?っていう程度で、北翔さんも動いているのを見るのは初めてで、顔も知らなかったのです、この時は。

ただZUCCA×ZUCAで名前は覚えていたし、何より赤いジャケットだから見分けやすかったのよね。

1番のサビを可愛い可愛い未涼さんが歌った余韻を引きずって、間奏と2番をぼーっとしながら眺めていた私の耳にそれは飛び込んできました。

そう、思わず叫んでいたのです。


北翔海莉、歌うますぎ!!!


と。

なんならサビの始まりの、「かぁ〜なしみ」の「かぁ」くらいでもう叫んじゃってたかもしれない。


以来私の中で北翔海莉さんは、めちゃくちゃ歌が上手くて、赤いジャケット着ている84期の人として認識されることとなったのです。

続く。



未涼亜希に捧げた夏。

未涼亜希への思いを素直に認め、Twitterアカウントを作り、たくさんの未涼担の皆様と交流させていただくようになったことで、私の未涼愛、宝塚熱は加速度的に高まりました。

やっぱり好きなものについて、語り合う相手がいるっていいものです。


しかし忘れもしない運命の4月24日。

私は腹を括りました。

退団公演のため遠征をしようと。


2014年8月8日から17日までの9泊10日。これが私にできた精一杯でした。

10日間で前田慶次を11回観劇して、新人公演も見て、入り待ち出待ちのギャラリーもして、極めつけは未涼亜希最後のお茶会に参加できたこと。

お手紙も毎日書いて投函していました。ポストに。


Twitterで知り合った皆様と実際にお会いすることもできて、あの夏の10日間は一生忘れられない宝物です。


ちなみに8月31日千秋楽は、自宅で公演時間と同じ時間で前田慶次DVDを再生して、エア参加していました。


私にとって真飛さんは、宝塚での淡い初恋のような人なんです。

目があっただけでドキドキして、手もつないだことないような、そんな清く正しい初めての恋。


未涼亜希は身も心も捧げて骨抜きにされてボロボロになったけど、それでもまだ愛してる…私のことを振り向いてくれない、幸せにもしてくれない…だけどどうしようもなく好きで好きでしょうがない人…。そういう感じです。(はい、だんだん気持ち悪い感じになってきてますね、知ってます。)


今でも未涼亜希を愛する気持ちに一片の曇りもありません。

駆け込みだったけれど現役のうちに知って、会いに行くことができて本当に良かったと思っています。



永遠のジゴロ・未涼亜希。

未涼亜希のことを書こうと思う。


真飛聖さんに堕ちて以来、黒蜥蜴、哀しみのコルドバ、Red Hot Sea Ⅱ、エンターザレビュー、タキシードシャズ、マインドトラベラー、相棒などなどいくつかの花組DVDを繰り返し見ていた私。

退団DVDを手に入れてからちょうど一年ほど経ったある日のこと。

何気ない日常生活の中でふと気づいたのです。


今自分が、未涼亜希のことを考えていたということに。


えっ、なぜ?私今、なんでまっつのこと考えた??

私は真飛さん一筋なのに。生涯一贔屓を誓った相手よ。

しかし、日に日に未涼亜希が私の意識を浸食してきます。

DVDを見ても未涼亜希に目を奪われ、その歌声に魅了されるばかり。

いけない…同じ画面に真飛さんというご贔屓がいるのに私…未涼さんを見てしまう!!


背徳感と溢れる思いに耐えきれなくなった私は…私は…!



Twitterアカウントを作りました。2014年4月6日のことでございます。

しかしその18日後、あの発表があったのでした。(また続く)


続・初代ご贔屓真飛聖さん。

こうして順調にヅカ沼への坂道をコロコロ転げ落ちていく私ですが、とりあえず退団DVDを手に入れたところで真飛さんへの思いは一旦落ち着いたようで、そこから数ヶ月は特に進展はありませんでした。

数ヶ月後の2013年夏。たまたま東京に遊びに行くことになりました。
寄席に何回も行って、博物館や、江戸切子作り体験もしてみよう…など魅惑的な計画を次々立てる中、ふと宝塚も観てみようかな?と思い、急遽宝塚初観劇が決まります。
そう、ZUCCA×ZUCAで見たあの!ちえねねですよ!演目はロミジュリ!
チケットは確かB席で、しかも空港から直行してギリギリに駆け込んだからオペラを借りることができなかったので、一人ひとりの顔とかぜーんぜんわからなかったんですけどね。
セットとお衣装が凄いなーって思ったのと、あれがZUCCA×ZUCAに出て来たシャンシャンだ!!ってめっちゃ感動したのを覚えてます。

さて、初観劇を終えて帰って来て思ったことは、私は宝塚のファンというわけではなくて男役真飛聖さんのファンなんだな、ということでした。
その思いをさらに強くしたのは、初観劇から少しして友人からいただいた「黒蜥蜴」DVDを見たことです。
奇しくも、はるな檸檬先生が春野寿美礼さん堕ちしたというあの作品。
それが、私の真飛聖さん出演作品を初めて通して見た最初ということになります。(まだ退団DVDしか見てなかったので。)

当時、春野さんトップに次ぐ二番手であった真飛さんは、桜乃彩音さん演じる怪盗黒蜥蜴・緑川夫人の手下役として出演しています。

幕開き、舞台上に真飛さん演じる雨宮が「マダム!マダム!」と叫びながら駆け込んで来るところから始まるのですが…DVD再生し、まだ画面には一切真飛さんの姿は無いままに聞こえたこの声に何と私…

「きゃーっ❤︎きゃーっ❤︎」って全力で叫んでいました。

何でしょうか、あの血が沸騰する感覚。
ZUCCA×ZUCAの中で「ちらっと映った腕だけで沙央くらま様だとわかる」人が出て来ましたけど、まあそれに比べたら声はわかりやすいよね。でもね、紛れもなく私のご贔屓は真飛聖さんなのだわと実感した瞬間だったのでありました。終わり。

初代ご贔屓真飛聖さん。

興味本位の野次馬根性から宝塚男役に関心を示した私。

まずはお決まりのGoogle画像検索というやつです。そこが沼の入り口とも知らずに…。


「宝塚 男役」画像検索!というベタなキーワードで出て来た画像の一覧を眺めます。

はあー、なるほどねー、こんな感じかー、やっぱり化粧濃いんだねーなどと思いつつ流し見する中で、おっ、この人はちょっと好みの感じかも?あっ、この人綺麗。この人もかっこいい。と思った画像をいくつかクリックして元のページで名前を確認したのですが、それがなんと…


全て真飛聖さんだったのです。


恐るべし打率10割。えっ、これもさっきと同じ人?あれ、これも?という。

今となっては何の画像だったのかよく覚えてないですが、太王四神記のタムドク様が含まれていたことははっきり覚えています。(その後、宝塚の画像で初めて携帯の待ち受けにすることになったタムドク様との運命の出会い。)


しかしこの時点では、まださほど深みにはまった自覚はありません。

へー、この真飛聖さんていう人、動いたらどんな感じなのかな?

そう、現代の恐ろしさはここだ。以前のように写真しか情報がなかったならば、多分今回もそれ以上進むことはなかった。

現代はね、YouTubeという恐ろしいシステムが指一本動かすだけで簡単にススキノの客引きのお兄さんのような手慣れた感じで沼まで誘導してくれる時代なのです。

こわいー。ぼくはこわいー。


YouTubeでゆうさんの歌声を聴き、素化粧のお茶目な場面などを毎日繰り返し見るようになりましたが、この時点で既にゆうさんは退団しておりました。

しかし、男役真飛聖をもっと見てみたい。じゃあ何かDVD買おう。

そこまですんなりと思考が行き着いたものの、当時ヅカオタの知り合いがほとんどいなかった私。DVDといっても何を買ったらいいのか全くわからない。ただただ真飛さんがたくさん見たいだけなんだけど何を買えば…そうだ名前が入っているDVDなら間違いないんじゃない?

ということで、初めて私が買った宝塚DVD、それは…真飛聖さん退団記念DVDでした!いやあ、何も知らないって強いね!いきなり退団ショーから見ちゃうとかね!

今にして考えると自分でもびっくりしますよ。若気の至りってことで。


また長くなったから次に続けます。(私、話長いね…。)


続・沼堕ちの経緯。

さて、そのようなわけでミュージカルにさほど興味もなく、宝塚の入り口をちらりと覗いたものの立ち去ってしまった私が、その後どっぷりとヅカ沼にはまってしまったきっかけは何か。


それは、あのヅカオタのバイブル、はるな檸檬「ZUCCA×ZUCA」なのです。

かつて週刊モーニング能町みね子さんの記事目当てに購読していた私。ZUCCA×ZUCA連載が始まった時から、また面白い漫画が出て来たなーと毎週楽しみに読んでいました。

その後、雑誌購読をやめても気に入った漫画のいくつかはコミックスを買って読み続け、その中にZUCCA×ZUCAも含まれていたのです。


いやー、当時はね、完全に他人事として見ていたんだけどね。

ヅカオタって、面白い世界で、とっても大変そうだけど、でも本人たちは幸せなんだろうなあ、楽しそうだなあ、ってなもんで。

全然宝塚知らないのに、ZUCCA×ZUCAを繰り返し熟読したおかげでやたら色々詳しくなりました。お茶会とか。


そしてある時ふと、思ってしまったのです。ヅカオタの人たちがこんなに夢中になる宝塚男役の人ってどんな感じなんだろう…と。


このパターン、前回の記事と同じなんだけど、しかし何と言っても今回は平成も二十数年を過ぎた現在ですから、できることが全然違う!手に入る情報が数段レベルアーップ!


恐ろしい…恐ろしいです、現代の文明社会。至る所に沼への入り口がブラックホールのように口を開いているのですぞ!

まあ、堕ちたら幸せになるだけだから別にいいか。(無責任)


はい、また長くなりました。次回ようやく初代ご贔屓の話です。