宝塚御贔屓偏愛日記

宝塚歌劇団に関して狭く深い偏愛を語るブログです。

また同じ妄想ですみません。

今日は彼とお付き合いをすると決めてから、初めてのデート。

何日も前から洋服とアクセサリー選びにあれこれ迷って、お肌のお手入れも入念に、マッサージやローションマスクも欠かさなかったけれど、ゆうべは緊張してよく眠れなかったからちょっと寝不足。



去年の夏の終わりに、愛していた人が私のもとを去った。

身も心も全てを投げ出し、捧げつくした恋だったけれど、あの人にとっては付き合っているのは私だけじゃなかった。

でもそれでもいいと思えるほどに、愛していた。



一人になってぼろぼろになった私のそばに彼はそっと寄り添っていてくれた。

いつも笑顔で穏やかで私だけを大切にしてくれる。

秋が来て冬になり、春がめぐって来た頃に、彼の気持ちに応えたい、これからは私も彼を支えてあげたい、そう思って差し出された彼の手を取った。


そして今日。私は彼のものになる。

待ち合わせの時間まであとわずか。鏡の中の唇にピンクオレンジのルージュをひいている…その時。

チャイムが鳴った。


あの人だった。私を捨てて去って行ったはずの、あの人。

どうして、今さら?心臓が凍りついた。

悪魔のようなあの人は、私を魅了してやまなかった美しく冷たい微笑を浮かべて、私を壁に押しつけた。

離して…私は彼のところへ…

意志とはうらはらに、抵抗する力が抜けていく…




あ、もう時間だから、スカステ消して部屋を出なきゃ。

えっ、何の話かって?

初めてみっちゃんのお茶会に行く時に、ホテルの部屋で出かける準備してたらスカステに未涼さんが出て来たっていう話。

やだなあ、お茶会の時はみちこさんのことだけしか考えてなかったですよぉ。

それはそれ、これはこれ。

ネイサンとアデレイド。(ガイズ&ドールズ)

ひっそりと始めたこのブログ、昨日までは自分以外のアクセスがほとんどなかったのに、ツイッターでURLをお伝えした途端にびっくりするほどたくさんの方に見ていただいたようで本当にありがとうございます。
不定期更新で、何を書くかもよくわかりませんが、ぼちぼちと書きたいことを書いていきたいと思います。


ということで、今日はガイズの私見萌えポイントを羅列するか、いきなり雪組の話になって舞咲りんちゃんとの馴れ初め話(は?)を書くか、Smooth Oparaterがいかに官能的かを熱く語るか迷ったんですけど、最終的になぜかアデレイドちゃんとネイサンの話をすることになりました。 


スカイとの賭けに負けて教団に行くために下水道から出て来たネイサンの前に、怒り心頭のアドレイドが立ちふさがる場面。

「淫らなことはやめてください!
私達教養のある者にゴロツキのような振る舞いはよしてください!」

ここ、立て板に水の啖呵で毎回惚れ惚れしちゃうよねえ、アドレイドちゃん。
セクハラされた時とかにこの台詞、言ってみたいわ。

でね、その後、もうあんたなんか、あんたなんか…ってネイサンを見限りたいんだけど、できなくてくしゃみが出ちゃうところで、ネイサンが両腕を広げてアデレイドにおいでって仕草をするでしょう?あの時のネイサンの、さゆみさんの表情が素晴らしいんです!

もしあの場面でネイサンが、「なんだかんだ言っても俺からは離れられないだろ、ほら来いよ」みたいなドヤ顔をしちゃったらはっきり言ってネイサン興ざめだなーって思うの。


あの時のさゆみさんはね、すごく切なそうな、真摯な眼差しでアデレイドに両腕を広げて見せるんですよ。


そ・こ・が・い・い!


間違ってもあそこでニヤニヤしたりしちゃいかんのです。

アデレイドを真剣に愛しているんだけど、いつもいつもアデレイドを待たせて傷つけてしまう。それでもアデレイドを失いたくない。

あんな表情されたら、そりゃあアデレイドちゃんはもちろん、みちこファンの私でさえ腕の中に飛び込みたくなりますわ。



あとさ、あの場面何気にネイサンがアデレイドちゃんの首筋にキスするのがさ。さらっとするんだけど、そこがまた14年付き合ってきただけある、オトナのカップルなんだよねえ。

スカイとサラの初恋カップルとはまた違った良さです。

ハバナでのキスのこと。(ガイズ&ドールズ)

ハバナで酔ったサラがスカイにキスをする場面。

演目が決まった時から某チューブで初演だったかリカさんのだったか忘れたけどその場面を見て、これをみちふうで…ってドキドキして楽しみにしていました。


そしてもちろん期待を裏切らないときめきを与えてくれましたよ、みちこスカイ!


キスの後のスカイの表情が秀逸なんですが、私はね、あれはサラからキスをされたから…というところがポイントなのではないと思っているんです。みちこスカイが表現しているのはそういうことじゃないと思う。


それまでスカイは一度も本気の恋をしたことはなかったわけです。

ネイサンとのチーズケーキの場面でスカイが言う。


「(女なんて)欲しい時にあればいい。」


この台詞、「いればいい」ではなく「あればいい」なのが重要です。

スカイは女性の人格なんてものは尊重しておらず、欲求を満たしてくれるだけの、綺麗なアクセサリーみたいな「物」としてしか、女性をみなしてないわけです。


恐らくスカイがそれまでにつきあって来た女性には堅気のお嬢さんはいなかったことでしょう。

水商売や踊り子など、玄人といっていい女性たちとばかり後腐れのないつきあい方をして来たはず。

そんな女性たちならば、女性の方からスカイにキスをして来たことなど何度もあるはずなのです。

恐らくハバナでもダンサーのはるこちゃんと一夜を共にしていたら、はるこちゃんからキスをしてきても全然おかしくない。


だから私は、みちこスカイのあの表情は、サラからキスをしてきたということに対する反応ではないと思っています。

もしそうなら、キス直後にスカイはサラの方を見て驚きの反応を見せると思うのですが、あの場面でスカイは一貫して下手の方、サラとは逆の方に顔を向けたままです。サラがキスの後ふらついて腰を支える時だけ少しサラの方を向きますが、その後はまたすぐに視線を下手に戻しています。

これはスカイが見つめているもの、意識がとらわれているものが、自分の中にあるということの表れでしょう。


あれは、あの時のキスによってスカイが今までに感じたことのない初めての体感を覚えたということだと思うのです。

俗に電流が走るとか、ビビッと来るとかいうあれです。

本当に好きな人からは、たとえば二の腕に軽く指を触れられただけで感じてしまったりするという。

「今まで数々の女としてきた行為は何だったんだろう…あんなのは本当のキスじゃなかったんだ…」そういう初めての衝撃がスカイに起こったのだと、そう私は思いながら見ていました。


ハバナより前の、教団で初めてサラを口説く場面で、スカイが「恋はカガクと…」と口にしますよね。

あるフォロワーさんから、あのカガクは科学ではなく化学で、英語のchemistryには体を含めた他人との相性、関係性という意味が含まれる、つまり化学反応なんだという説明を聞いてからはますます腑に落ちまして、その後ハバナのキスシーンを見た時は、

「ああ、今化学反応が起きたんだね。自分で言ってた通りになっちゃったね。」

と思い、より味わい深くなりました。


とまあ、色々御託を並べても並べなくても、あの場面のみちこスカイは絶品。

そしてそれ以外も絶品。



このブログを開設したきっかけは、この話を書きたかったからなので、とてもすっきりした!

ツイッターだと長い考察はしにくいですもんね。

個人的な感想をここまで読んでくださる方がいらっしゃいましたら、なんという奇特な…いやいや、ありがとうございましたの思いです。


今年の観劇(備忘録です)。

晴れてみちこさんの会に入りまして、今年は全ての演目に一度は足を運ぼうと決意しました。(といっても舞踊会には行けなかったし、タカスペも中継予定。)

仕事が忙しい年でもあるのですが、限られた時間の間は精一杯できることをしようと決めました。


そんな今年の参戦歴。


1月

ルパン三世(大劇場)2回

風の次郎吉(ドラマシティ)2回

初めて生で観たみちこさん!迫力と求心力が際立っていました。幸せだった。


2月

白夜の誓い(千秋楽中継札幌)

みりおんとせーこさんの歌のうまさに撃ち抜かれました。


3月

ミュージックパレット(ビルボード大阪)3回

楽しかったです。圧巻のエンターテイナー。Smooth Oparaterの件については、あとで別に記事にする予定。みちこさんがあまりにも素晴らし過ぎて酒飲んでも酔えなくて、最後は竹鶴ロック飲んでたのが思い出。


5月

黒豹の如く(千秋楽中継札幌)

お嫁ちゃんの風ちゃんを初めてみました。風ちゃんのソロの場面で、アルヴィラという女の生き様がまざまざと目に浮かんで、彼女の女優魂に総毛立ちました。


6月

大海賊(神奈川)5回

トッププチお披露目の全ツ初日。何が何でも初日と思ったわけではなく、仕事がどんどん休めなくなる時期だったので早い方がいいと思っただけのこと。

しかし、お披露目初日があんなに素晴らしいものとは!会場を物理的に揺るがした満場の拍手の中に身を置けて本当に幸せでした。行ってよかったです。


9月

ガイズ&ドールズ(大劇場)9回

6月から3ヶ月以上、よく我慢したな私。大劇場お披露目公演は文句なく素晴らしいものでした。

現在に追いついて来たので、ガイズの思い出し感想もぼちぼち記事にしていきますね。

前記事について。

まずはイタイ妄想を垂れ流したことを謹んでお詫び申し上げます。


でもこのブログを作った動機のひとつが、自分の妄想を長々と垂れ流したいということでもあるので、今後もこういう芸風なんで、まあ仕方ないですね。(開き直り)


えーと、宝塚のシステムだとか色んなことに詳しくない浅いオタクなものでして、みちこさんのお気持ちも考えずにみちこさんはずっと専科にいてくださるものとばかり勝手に思い込んでおりました。

もちろん、みちこさんがトップスターになることはファンの皆々様の悲願であり、何よりあれほどまでの実力、才能、お人柄を兼ね備えたみちこさんがトップと評価されないままに終わるなんておかしいと思いますし、私もみちこさんがトップになることはとても嬉しいのです。


しかし、その報せを知ったまず最初の私の思いは、


ブルータス、お前もか!



あ、間違えた、



みっさまもいなくなっちゃうの?!


であったのは、また紛れもない事実だったのです。みっさまごめんなさい。


そしてそれと同時に、自分が既にどれほどみっちゃんのことを好きになっていたかを思い知らされました。


本当は12月9日にすぐに会に入ろうと決めたわけではありません。

やはり北海道ですし、仕事もありますし、私などに会に入る資格があるのか…しばらく悩みました。

ですが、そんな私の背中を押してくれたのは、北海道の未涼担仲間たちでした。

彼女たちには本当に感謝の思いです。

そんなわけで年末には入会の手続きをし、たくさんのみっちゃんファンの皆様に出会って、今、私…とっても幸せです。

2014年12月9日のこと。

あの人が私の前から姿を消した夏の終わりから、3ヶ月が過ぎた。


愛していたのは私の方だけだったなんて、そんなことよくわかってる。

あの人は私のことなんてこれっぽっちも思ってなくて、それでも全然かまわなくて、少しでも一目でも会えるだけで心臓が跳ねた。

あの人のために少しでも役立てるなら、お金をどんどん貢ぐことも厭わなかった。

あの人は私のすべてで、私の生きる意味で、私の幸せそのものだった。

今でも全くあの日々に後悔はしていないし、二度と会えないかもしれないあの人を愛することは、死ぬまでやめられないだろう。


そんな私のことを、みっちゃんは黙って見守ってくれて、いつも気づかないほど自然に寄り添ってくれていた。

あの人に対して感じる激しく切ない胸の痛みとは全く違うけれど、暖かくて優しいみっちゃんの、ひまわりみたいな笑顔に包まれるとほっと心が安らいだ。

いつも当たり前のようにそばにいてくれた、みっちゃん。

これからも、ずっとずっとみっちゃんは私のそばから離れることはないって、一緒にいてくれるって、信じてたのに…。



あの日、みっちゃんが初めて見る男の顔をした。

真剣な眼差しを私に向けて、


「もう、ずっときみのそばにいてあげることはできなくなるよ…。」


私は、世界が足もとから崩れる音を聞いた。


待って、お願い…私を置いていかないで。

私…みっちゃんが好き。

みっちゃんのそばにこれからもずっといさせて欲しいの!



そう叫んで私は、みっちゃんの背中に…ではなくてファンクラブに入ることを決意していたのでした。(妄想終わり)

未涼亜希退団後の私。

未涼亜希という濃厚で中毒性のある沼に引きずりこまれてから、退団までのおよそ半年。

本当に、大好きで、大好きで、大好きでした。

自分の人生で、もう一度こんな風に誰かを好きになることがあるなんて、夢にも思っていませんでした。

しかも好きになってすぐに退団が発表され、いわば常に終わりを意識しながら深みにはまっていく恋。

私の周りの未涼さんファンは、未涼さんを「世界の愛人」「結婚しても絶対幸せにしてくれない人」などと評しますが、本当に決して振り向いてくれることのない、けれどそれだからこそ愛さずにはいられない、唯一無二の稀有なスターでした。


当然のことながら、退団後はぽっかり心に穴が開き、抜け殻になったような、でもどこか清々しくやり切ったというような、複雑な思いでした。

でもこれからも未涼さんのいた宝塚からは離れないだろうと思いました。未涼さんが言い残したように雪組を応援しよう。

そして、未涼さんと同期の北翔海莉さんをこれからはゆったりとした気持ちで観続けよう、そう思ったのです。


ときめきが欲しいなら未涼亜希。

癒しが欲しいなら北翔海莉。

切なくなりたい時は未涼亜希。

優しくなりたい時は北翔海莉。


未涼さんが退団する前から、私の中での北翔さんはいつしかそんな風に位置づけられるようになっていて、9月以降はみっちゃんをゆるやかに見守る、そんな未来が脳裏に描かれていたのです。



そう、あの日が来るまでは。